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ドバ〜〜ん!!!

グオおおおおおおおおおおおお〜〜〜!!!

 

 

動画に思わず

力強い拍手を送ってしまった

 

 

身体がそう動いてしまうとは・・・いやはや(涙)

 

ベートーヴェン「第九(歓喜の歌/合唱)

 

O Freunde, nicht diese Töne!

Sondern laßt uns angenehmere

anstimmen und freudenvollere.

※この3行のみベートーヴェンによる作詩

Freude, schöner Götterfunken,

Tochter aus Elysium

Wir betreten feuertrunken.

Himmlische, dein Heiligtum!

Deine Zauber binden wieder,

Was die Mode streng geteilt;

Alle Menschen werden Brüder,

Wo dein sanfter Flügel weilt.

Wem der große Wurf gelungen,

Eines Freundes Freund zu sein,

Wer ein holdes Weib errungen,

Mische seinen Jubel ein!

Ja, wer auch nur eine Seele

Sein nennt auf dem Erdenrund!

Und wer's nie gekonnt, der stehle

Weinend sich aus diesem Bund!

Freude trinken alle Wesen

An den Brüsten der Natur;

Alle Guten, alle Bösen

Folgen ihrer Rosenspur.

Küsse gab sie uns und Reben,

Einen Freund, geprüft im Tod;

Wollust ward dem Wurm gegeben,

und der Cherub steht vor Gott.

Froh, wie seine Sonnen fliegen

Durch des Himmels prächt'gen Plan,

Laufet, Brüder, eure Bahn,

Freudig, wie ein Held zum Siegen.

Seid umschlungen, Millionen!

Diesen Kuss der ganzen Welt!

Brüder, über'm Sternenzelt

Muß ein lieber Vater wohnen.

Ihr stürzt nieder, Millionen?

Ahnest du den Schöpfer, Welt?

Such' ihn über'm Sternenzelt!

Über Sternen muß er wohnen.

 

 

「歓喜に寄せて」

おお友よ、このような旋律ではない!

もっと心地よいものを歌おうではないか

もっと喜びに満ち溢れるものを

(以上3行はベートーヴェン作詞)

歓喜よ、神々の麗しき霊感よ

天上楽園の乙女よ

我々は火のように酔いしれて

崇高なる者(歓喜)よ、汝の聖所に入る

汝が魔力は再び結び合わせる

(以下2行は1803年改稿)

時流が強く切り離したものを

すべての人々は兄弟となる

(1785年初稿:

時流の刀が切り離したものを

物乞いらは君主らの兄弟となる)

汝の柔らかな翼が留まる所で

ひとりの友の友となるという

大きな成功を勝ち取った者

心優しき妻を得た者は

自身の歓喜の声を合わせよ

そうだ、地球上にただ一人だけでも

心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ

そしてそれがどうしてもできなかった者は

この輪から泣く泣く立ち去るがよい

すべての存在は

自然の乳房から歓喜を飲み

すべての善人もすべての悪人も

自然がつけた薔薇の路をたどる

自然は口づけと葡萄の木と 

死の試練を受けた友を与えてくれた

快楽は虫けらのような者にも与えられ

智天使ケルビムは神の前に立つ

天の壮麗な配置の中を

星々が駆け巡るように楽しげに

兄弟よ、自らの道を進め

英雄が勝利を目指すように喜ばしく

抱き合おう、諸人(もろびと)よ!

この口づけを全世界に!

兄弟よ、この星空の上に

聖なる父が住みたもうはず

ひざまずくか、諸人よ?

創造主を感じるか、世界中の者どもよ

星空の上に神を求めよ

星の彼方に必ず神は住みたもう

 

 


歓喜に寄す
 (フリードリッヒ・フォン・シラー)

1.
喜びよ、美しい神々の閃光よ
楽園の世界の娘よ
私たちは足を踏み入れる、炎に酔い痴れつつ
天なるものよ、そなたの聖所へと
そなたの魔力の力は再び結びつける
世の中の時流の剣が分け隔てていたものを
乞食が王公の兄弟になるのだ
そなたのその柔らかな翼が憩うところで

抱き合おう、幾百万の人々よ!
このキスを全世界に!
兄弟たちよ、星の輝く天幕の彼方に
慈愛に満ちた父が絶対に居るに違いない

2.
大きな幸せを得たもの、
ひとりの友の友となり
優しい妻を得たものは
その喜びを共にしよう!
そうだ、たとえたったひとつの魂であっても
自分のものと呼べるものが世界の中にあるのならば!
そしてそれができないものは、そっと出て行くしかない
涙しながらこの集まりの外へ!

この大きな環に住むものらは
共感を尊びはぐくめ!
それは我々を星の世界に導く
あの未知なるもの(主)が君臨しているところへ

3.A
喜びを飲む、全ての生きとし生けるものは
自然の乳房から
全ての善きもの、全ての悪しきものも
その薔薇の道を追い求めて行く
喜びは私たちにキスと葡萄(酒)とを与えた、
そして死の試練を乗り越えた友を
快楽は虫に(も)与えてしまい(与えられ)
そして天使ケルビムは立っている、神の前に

お前たちはひざまづくことはないのか、幾百万の人々よ?
創造主を感じられるか、世界よ?
彼を星の輝く天幕の彼方に探せ!
星の彼方に彼は必ずや居るに違いない

4.
喜びは力強いバネだ
久遠の自然の中において
喜びよ、喜びこそが歯車を回す
その巨大な宇宙時計において
それは花々をつぼみから誘い出し
恒星たちを天空から(誘い出し)
天球を空間で回転させる
予言者の遠眼鏡が知らぬところで

朗らかに、創造主の恒星たちが飛び回るように
壮大な天空を駆け抜けて
進め、兄弟よ、お前たちの行く道を
喜びに満ちて、勝利に向かう英雄のように!

5.A
真理の炎の鏡の中から
それは探究するものに微笑みかける
美徳の険しい丘に
それは耐え忍ぶものの道を導く
信仰の輝ける山々の頂には
その旗が風にひるがえるのが見え
砕かれた柩の裂け目からは
それが天使の合唱の中に立っているのが(見える)

耐え忍べ、勇気を持って、幾百万の人々よ!
耐え忍べ、より良い世界のために!
星の輝く天幕の彼方の天国で
大いなる神が報いてくれるだろう

6.A
人が神々に報いることはできない
しかし神々に倣うのは素晴らしいことだ
悲嘆にくれるものも貧しいものも出てこい
朗らかなものと一緒に喜べ
怒りも復讐も忘れてしまえ
不倶戴天の敵も許すのだ
彼に涙を強要するな
悔恨が彼を苦しめるようにと願うな

貸し借りの帳簿は破り捨ててしまえ!
世界全てが和解しよう!
兄弟よ 星の輝く天幕の彼方では
神が裁く、我々がどう裁いたかを

7.A
喜びは杯に湧きかえる
葡萄の黄金の血のうちに
残忍なものは優しい心を飲み込み
絶望は勇気を(飲み込む)
兄弟よ、お前たちの席から飛び立て
なみなみと満たされた大杯が座を巡ったら
その泡を天にほとばしらせよう
このグラスを善き精霊に!

星の渦が褒め称えているもの
セラフィムの聖歌が賛美するもの
このグラスをその善き精霊に
星の輝く天幕の彼方にまで!

8.A
重い苦悩には不屈の勇気を
無実のものが泣いているところには救いを
固い誓いには永遠を
友にも敵にも真実を
王座の前では男子の誇りを
兄弟よ、たとえ財産と生命をかけてでも
功績には栄冠を
偽りのやからには没落を!

神聖なる環をより固く閉じよ
この黄金の酒にかけて誓え
誓約に忠実であることを
これをあの星空の審判者にかけて誓え!

9.A
暴君の鎖からの救出を
悪人にもまた寛大さを
死の床で希望を
処刑台で慈悲を!
死者もまた生きるのだ!
兄弟よ、飲み、そして調子を合わせよ
全ての罪人は赦され
そして地獄はもはやどこにもない

朗らかな別れの時!
棺衣にくるまれた甘美な眠り!
兄弟よ 優しい判決を
死の時の審判者の口から!

(編集文責:学習係 深沢啓二)

 


『Das Schöne Zum Guten ~善に向かう美』

ベートーヴェンが後年サインを求められた時に、しばしば記したものです。
後年と言えば・・・長い期間構想を持ちながらもベートーヴェンが「第九」の作曲に実質着手したのは1817年47才、途中挫折中断を経て1824年5月7日ウィーン・ケルトナートーア劇場に於いて初演されている。
「第九」を歌い始めて年々ベートーヴェンの言葉が気になる様になりました。古い時代から存在する「真・善・美」の語句、ベートーヴェンにとって『善に向かう美』とは・・・この短い一文にはベートーヴェンが生きる上にも作曲の上においても求めていた自然簡潔そして力強く喜びにあふれた人々の「協調」「平和」「理想」のイメージも浮かんできます。
それは「交響曲第九番」そのものとも私には感じられます。シラーの頌歌「歓喜に寄せて」の後半2/3をためらいもなく削り、大胆にも冒頭に加えたベートーヴェン自身による主張「おお友よ このような調べではない もっと快いもっと歓喜に満ちた歌を共に歌おうではないか!」
耳を澄ませなくともベートーヴェンが確信を持って伝えたかった彼の肉をもった”声”として聴こえてきます。そして、その言葉はすべての人々が理屈抜きに感受できる全肯定とも言える四楽章の「歓喜に寄せて」を導く。

『私達の愛は犠牲なくしてはお互いにすべてを求める事は続き得ないのでしょうか。
あなたは全く私のものではなく私は全くあなたのものではないという事をあなたは変える事ができるでしょうか。
ああ神よ、自然の眺めよ、どうにもならぬ事に対してはあなたの気持ちを鎮めて下さい。
愛はすべてを求めます。しかも正しさをもって。
あなたにとっての私、私にとってのあなたにおいても同様です。』

不滅の恋人に宛てられたといわれる恋文です。

『おお希望よ 汝によって高められ耐え忍ぶ者に感じさせよ 天上において天使が彼の涙を数えている』

ベートーヴェンの歌曲「希望に寄せて」の一部です。「彼」とはきっと本人なんでしょう・・・ね?

ベートーヴェンの作品に加えてこれらの文、詩は彼自身の内面世界の吐露です。
熱烈な恋愛の一方、失恋の悩みも痛手も深く、その上難聴など身体上の苛酷な苦しみを抱えながら封建制度、革命による混乱という厳しい時代の中をベートーヴェンは自身の精神的世界をあますことなく一生を音楽に照射し続けました。
強い”心”を持ち、生き抜いた人物であったのだと思います。
1827年3月26日満56才 ウィーンにて死去